小さなバルコニーガーデン
一番小さなバルコニーだって、にぎやかな庭に変えられます。ガーデニング雑誌の誇張じゃありません。 大事なのは、広さで勝負するんじゃなく、工夫で勝負すること。
必要なのは果てしない広さじゃなく、1つで2役こなす植物を見極めて、パンケーキを重ねるみたいにレイヤーを作る技術です。
光で植物をマッチング、スピードデートみたいに
鉢は週に1回向きを変えて、全体にまんべんなく光が当たるようにします。詰め込みすぎず、背の高い植物は間隔を空けて。下にいる子がずっと日陰になるのは可哀想です。
光は植物の性格だと思ってください。ペチュニア、ジニア、ヒマワリは日なたが大好き。インパチェンスやコリウスは半日陰、フクシアやアスパラガスフェーンは日陰でも元気です。
バルコニーの向きを確認しましょう。南向きは日当たり抜群、北向きなら耐陰性のある植物が向いています。

場所を取らずに四季を楽しむ
コンパクトな多年草のコレオプシス、エキナセア、セダムを選びましょう。鉢植えでもよく育ち、何度も花を咲かせてくれます。
コツは、1年分の旅行に荷造りするつもりで先を見越して計画すること。鉢植えの植物は根が冷えやすいので、地面植えより1段階寒さに強い品種を選ぶのが無難です。要するに、ちょっと甘やかしてあげるんです。
多年草には常緑樹やオーナメンタルグラスを組み合わせて、1年中質感を出します。寒くなったら、暖かい地域ではヘレボルスやパンジー、寒冷地では赤枝のドッグウッドの枝を差して冬の彩りを足しましょう。
相性抜群の組み合わせ
コンパニオンプランツで、バルコニーを豊かな庭に変えましょう。
植物同士を組み合わせてお互いを助け合う方法で、省スペースなのに見た目も華やか。植物版のルームメイトマッチングです。
マリーゴールドとバジルは相性抜群。香りで害虫を寄せ付けず、ハーブを守ってくれます。
ラベンダーをバラの近くに置くとアブラムシよけになり、香りも混ざって良い雰囲気。
ナスタチウムはハーブと合わせて、食べられる花を楽しみつ害虫対策もできます。
縦の動きを出したいなら、段違いのプランターを使って、手前にハーブ、後ろにツル性の花を這わせると立体的になります。

受粉者を呼ぶ仕掛け
ミニチュアの自然ドキュメンタリーみたいな空間にしたいなら、ジニアやコスモスの花束のような群生は蝶を呼びます。
サルビアとキンギョソウを組み合わせればミツバチが集まり、受粉も進みます。
気づけばブンブン、ヒラヒラと生き物が行き交うバルコニーに。受粉者は植物も元気にしてくれるので、みんなハッピーです。
季節で入れ替える作戦
夏のインパチェンスは、秋になったらシクラメンに入れ替えましょう。
いくつか鉢を「季節ローテーション用」に決めておくのがコツ。植物版カプセルワードローブです。
こうすれば、季節が変わってもバルコニーが寂しくなりません。手間は少しだけなのに、効果は大きい。
外に出るたびに、何かしら色が咲き、何かしら香りが漂っている。そんな状態を一年中キープできます。
バルコニーが広くなくても、豊かさは作れます。
賢い組み合わせ、立体的な配置、季節を見据えた計画さえあれば、狭いコンクリートの場所も四季の避難所に変わります。
小さく始めて、こまめに入れ替え、植物に頑張ってもらいましょう。
気づけば、朝のコーヒーを飲む周りは、終わることを知らない花たちでいっぱいになっていますよ。
